パートナーとの対話 ~散歩で喧嘩の巻~

怖がりのミックス犬ピアは、すこーしずつ人に慣れてきました。夜11時頃の町が静かになった頃を狙って公園に向かいます。

冬の間は、雨が降っている寒い夜は、散歩に行く準備を始めるのに気合いが要りました。桜が咲きあたたかくなってきましたが、大雨の日はやっぱり家を出るのが億劫に感じることがあります。

仕事で疲れて帰ってきたある晩、

「あ~あ、雨か~、今日は散歩はやめて明日にしてもいいんじゃない?出かけるの面倒だな~」と杏奈に言ったところ、

「え?散歩が面倒なの?いいよ、そしたら私1人で行く。」

と、目を合わせてももらえず、ものっすごく冷たい反応が返ってきました。

まさか1人で行くという展開になるとは思っていなかったので、「いやいや、もちろん一緒に行くよ」と焦って準備をして散歩に行きました。

 

散歩中の杏奈はとっても機嫌が悪く、このままではまずいと思い、帰ってきてから散歩についてお互い思っていることを話し合う時間をもちました。

 

杏奈はどんなに寒い日でも、雨が降っていても、「散歩しないとピアが可哀そうだから、散歩が面倒だと思ったことは一度もない。だって行くしかないじゃん」と話してくれました。

 

正直なところ、杏奈もすごく寒い日には面倒だなと感じている思い込んでいたので、一度もそう思ったことがないことに、超!びっくりしました。

「疲れていたり、雨だったりすると、私は散歩が面倒だな~と思っているのが本当のところ。ピアもまだ散歩がそんなに好きそうじゃないから、今日はやめて次の日でいいやと思うこともあった。面倒だと思わないようになるのは難しいかもしれない。でも、面倒だと思っていても散歩に行くようにする。」と伝えました。

 

逆に杏奈は面倒だと思っていること自体がショックだったようで、「面倒だって言われてもいいことが1つもないから、そう思ってても口に出さないで」と言われ、分かったと伝えました。

 

杏奈をがっかりさせてしまったところがあるかもしれませんが、私としては早い段階でこの違いを知ることができてよかったなと思いました。思い返してみると、確かに杏奈はどんなに疲れていても、迷うことなくピアを散歩に連れていっていました。私はリビングのソファーに寝そべって、今日はお願いと言って散歩に行くピアと杏奈を見送ったこともあります。(疲れていないときは、率先して散歩に行くときもあります、、、念のための追記です)

 

私は、根がぐうたらなので、たぶん何年経っても杏奈のようにはなれなさそうですが、行動を変えることはできるので、時に面倒と思うことがあっても毎日散歩に行く飼い主を目指そうと思っています。

 

ところで、今はこんな話合いができるようになった私達ですが、付き合い始めた頃はこうはいきませんでした。

杏奈は、ポジティブではない自分の気持ちを表現するのがとっても苦手で、最初のうちは”急にものすごく不機嫌になる”という形で感情を表現していました。

何が原因で不機嫌になっているのかを聞いても話してくれず、1週間くらい経ってから「実はあの時・・・・」とやっと話をしてくれ、その1週間はお互い辛いという感じでした。

少しずつ、感情をそのまま伝えても大丈夫なんだということを言葉と実際の態度で伝えて練習をしました。

「こう言われたのが嫌で、こう感じた」と伝えてくれた時には、全身で「言ってくれてありがとう~~!」ということを伝え、ネガティブなことを言っても、2人の関係性は悪くなることはなく、むしろ逆によくなるのだと2人で経験していきました。

 

今では、1日に1、2回くらいはもっとこうして欲しいと言ってもらえるようになりました。(言ってもらっても改善は追いついていません・・・)

 

偉そうに書きましたが、私も、自分にとって大切なことほど、何か傷つくようなことがあると、杏奈が相手であっても、すぐにその場では言えないことがあります。(むしろ杏奈が相手だからこそ、なかなか言い出せないという時もあります)でも、そういうことのわだかまりは残ることも知っているので、時間がかかってしまってもなるべく伝えるように努力をしています。

 

違いを知ると、びっくりしたり、ちょっとがっかりしたりすることもあるし、だからこそ伝えるのは時に簡単ではないのですが、パートナーであっても人と自分とが違うってのは当たり前のことで、その違いを知って、尊重しあえるような関係を育てていきたいなと思っています。

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今日も昼寝をするピア